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えっちなたいいくのじかん

第1章 プロローグ

ササキは焦った。早く目的を達成しないと、ひそかに楽しみにしていた美人の嫁さんもらう年齢さえ逃してしまう!

ササキはさあ、いい奴だよ。自分の幸福はあまり考えないで、それこそ美人の嫁さんもらうっていう人並みの幸福を思い描くだけで満足して、全力を世の中のために傾けたんだからさ。

結局、ササキは適齢期を逃した。

ササキは美人と呼ぶにはもう遅すぎる、年増の女しか周囲にいないことに気づいた。

お見合いなんかもやってみたけれど、最近の若い子は政治家なんて胡散臭いと思ってるから、ササキは理解してもらえない。好いてもらえない。

可哀想なササキ。な、かわいそうだろ?

年齢という自分の不幸に直面したササキは荒れたね。若い時から抑えて来た性欲が一気に爆発したのよ。

まずササキがやったのは、千葉県のとあるファミリー銭湯の男湯に、平日の昼間っからずーっと居座ること。

目的は勿論、男湯におじいちゃんと一緒に入ってくるあどけない小さな女の子の生まれたままの裸を観察するためさ。言うまでもないこったね。

ササキは酒もタバコもパチンコもやらないいい奴だよ。そんな男がだぜ、そんな男が堕落したら、そりゃファミリー銭湯にでも行くしかねえだろ!

そもそも平日からファミリー銭湯で粘ってる男連なんて、若い無職から引退した年寄りまで、全員幼女の降臨を待ちわびてるに決まってる。これ世の中の常識な。

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