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えっちなたいいくのじかん

第7章 3じかんめ「どっじぼーる」

廊下じゃ、薄い指定の体育着に紅白帽をかぶったクラスメイトたちがじゃれ合いながら体育館へと足早に向かっている。

俺は、移動教室のときは単独行動だ。孤高の帝王だから、友情の安売りはしないのだ。ただえっちな計画やおんなのこ達との戦争のときは、神聖なる同盟関係を数人の野郎仲間と結ぶ。

せっかくの機会だからその仲間を数人紹介しておこう。

1人目はご存知、元トイレキングのタヌマ。今じゃこいつは没落して、かつてのような求心力は無くなっちまったが、未だ健在のパンツ下ろしテクと命知らずの突破力を俺は買っている。

2人目はモテモテ、サッカー少年のハヤト。おんなのこって皆サッカー少年好きだよな。俺は理解できないね。ハヤトの奴ぁちょっとモテるからって常にニヤつきやがって。ただこいつ、おんなのこをおびき寄せる餌としては申し分ない働きをするから、必要とあらば助けを借りるってわけだ。

3人目はインテリのカトー。カトーは背の低い坊ちゃんヘアーのメガネインテリだ。運動できない奴はえてしておんなのこから好まれないが、カトーも例に漏れずおんなのこからモテない。でもカトー、人一倍えっちなことには興味津々だ。カトーみたいな奴が自分のえっちへの欲求を明らかにすると、一気にいじめられっ子になっちまう。カトーは唯一信頼する俺にだけ、己の欲望をあけっぴろげにしてるのだ。俺もそんなカトーのこと憎めないから、こいつと度々協力してえっちでおいしいイベントを獲得しようと頑張る。

4人目、あの政治家ササキ。かなり危険ででっかいえっちが必要になったとき、俺は最後の手段としてササキ(仮名)を頼る。ササキは俺に恩があるから、国家権力を用いて俺を救ってくれる。既にいくつか俺の要求どおりの法律を作ってくれた。例えば俺は体育の準備体操の時に、ペアのおんなのこのパンツを見続けたいから、今までどおりの体育着が永久に採用されるようにササキにお願いした。そしたらササキは、自身が体育着好きなのも相まって、二つ返事で体育着永久採用法案を国会で成立させてくれた。さすが俺のもっとも尊敬する大人だぜ、ササキ。よく分らんけど、今ササキ出世して大臣の座を手に入れたみたい。

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