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第4章 二ヶ月前




引き出しをいくつか開けたら、古くて黒いアルバムを見つけた。


開くと古い写真が丁寧に貼られていた。

そこには舞妓時代であろう、若くて、綺麗で、まだ初々しい 母が笑顔で写っていた。


不思議なことに初めの二枚は同じ……


いや、二枚目は何だか新しく見える焼き増ししたのかしら?

何故?


疑問に思いながらも何枚か見ていると、若い頃と見られるお父様が写っていた。


母と仲良く笑顔で、しかも、こんな楽しそうなお父様は初めて見る。



何だか、寂しい気持ちになってしまった。



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