
私
第4章 二ヶ月前
私が不安になっているのが、分かったのか、民江は私の背中を撫で初めては、真っ直ぐ目を見た。
曇りの無い目で、
「百合子様、
世の中には自分が考えの付かないこともあるんですよ。
私達が全く知らないことが沢山あるんです。
でも、それを受け入れなくては、ならないときが遠からず、短からず来るんですよ。
初めは酷くショックかも知れませんが。」
この人は一体何を言いたいのかしら。
"やはり貴女はおかしいんですよ。"と遠回しで言われている気持ちになったのと、同時に一気に疑いの目を向けてしまった。
