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第2章 三年前




それから、どうしたらいいのか分からず、



「民江さんっ!
民江さんっ!
何処にいるのよー!」


汚くてパニックになっていた。




「お嬢様、
そんなに怯えて、何かあったのですか?」



私の声が大きかったのか、その場に通った宮本が私の元に来たので、まだ使用していない室内履きを持って来てもらった。



「これでいいわ、
この室内履きは汚いから捨てて、床は殺菌処理を頼むわ。
私は汚れたので、お風呂に入るわ。

後はお願いね。」



頭が痛いわ。



民江に腹を立てながらミシミシと古く長い西洋式の木の廊下を歩いてお風呂場まで向かった。




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