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第5章 二週間前




民江はそっとしておいたほうが良いと察したせいか、何故か無表情な顔で一礼をして部屋から出て行った。



お父様……


お父様は何か知っているのかしら。


ベッドの下に隠しておいた、あの部屋から持って来た黒いアルバムを見ては、若かれし頃のお父様を見て、とても合いたくて、合いたくて、涙が止まらなくなった。



私をいつも独りにしないで。

こんなにも愛しいのに……


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