
私
第6章 一週間前
綺麗な着物……
アルバムの写真と柄が合うか、見比べて見ると、同じ柄で間違い無く写真の着物だと確定出来た。
やはり、
民江は母の子供であり、私とは腹違いの姉妹。
でも何故、
お父様は私には何も言わずに民江を家政婦として雇ったのかしら。
着物を持ち出しては 、後パーティーまで一週間も無いのだから、もし無いと見つかっても、私は知らないふりをしよう。
そして、パーティー終了時にこの着物と写真を出して、お父様に聞いてみよう。
その時にお父様の部屋を見せて頂くわ。
鍵を閉めて、
民江の部屋を後にした。
