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第12章 午後6時30分




三時間経った今でも外は嵐のように……先ほどよりも荒れていた。
雷が怒りを吐き捨てるかのように激しく大地を揺さぶりかけていた。

バケツをひっくり返したような激しい雨。



"ボーン"



重たい鐘の音がした。

私の部屋から時計が違いせいか"もう時間ですよ"と言うように30分を教えてくれた。


私は恐る恐る仕上がった服、着物を着て廊下に出た。

そう、
お直しした母とお揃いの叔母の青い着物 ……写真と同じ着物を着ては髪型も化粧も一緒にして。



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