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第12章 午後6時30分




ジリジリリリリン……ジリジリリリリン……



電話……
もうそろそろ百合子様も出てくる……



ジリジリリリリン……ジリジリリリリン……







少し早いけれど、電話が鳴る。


宮本さん……


私の演技の番ね。



「もしもし?」


「………………」



何も答え無いわ。
鳴らすだけの約束だからかしら?



ガチャ……



二階のドアの音……
百合子様が出て来たわ。




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