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第2章 三年前




「民江さんっ、
民江さん!
冷たいタオル持ってきてちょうだい!」



いつまでも気が利かない家政婦。




「民江さん!
いるんでしょ!」




「は…
はいっ、
只今っ!」




本当に鈍いんだから、一体何してんのよ。



イライラしながら庭の真っ青な紫陽花を 見て葉に止まっているカタツムリを見つけてはゾッとしていた。



全く人の家に寄生虫を持ってきて!



民江に処分してもらおう。



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