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第2章 三年前




「民江さん、
違うの、違うのよ。」



「ゆ…百合子様…
申し訳…ありません。」



急いで階段をかけ降りて行ってしまった。



私の手には民江の長い髪の束が絡み付いている。

一瞬民江が母に見えたから、恐ろしかった。




「百合子様。」



気が付いたら、いつの間にか宮本が上がって来ていた。



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