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第4章 二ヶ月前




ここ何ヵ月も心も身体も空になっていた。


そんなとき民江がお父様から二ヶ月後親類の方を呼んでホームパーティーをしようと言う提案が出ていると聞いて、お父様が帰ってくると思うと堪らなく嬉しかった。



派手ではあるが、お父様がヨーロッパから買って来てくれた、お気に入りのボルドーの深みのある赤いドレスを着ることにした。



パーティーなんて何年ぶりだろう。



久しぶりに身体中に血液が廻った感じがして、はしゃいだ気分になった。



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