本当の恋
第7章 お互いの…
帰る途中にゲームセンターがある。
店の前にクレーンゲームがあってその内容が変わっていた。
すっごく可愛いクマのストラップ。
その真ん中にいる小さくて茶色のクマが…
じっとこっちを見てて…
その子をとってあげなきゃって思った。
気づいたらゲームセンターの前で足を止めそれをじっと見ていた。
「………? …どうしたの?」
そう隅岡君に言われ我に返った。
「あ。 ううん
クレーンゲームの内容が変わったなぁって…
あのくまさんすごくかわいくない?」
「…あれ欲しいの?」
「欲しいけど時間無いし今度にするよ…」
「…この後、用事あるの?」
「ううん。 ないけど…
隅岡君待たせちゃうしね。」
「…………。
平気だよ。」
「ほんと!? じゃあとっていい??」
「…あぁ」
「やったぁ-!!
ちょっと待っててね!!」