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青の水

第1章 内緒。

「漣、さっきの男の子なに?彼氏?」
「ううん。メアド聞かれただけ。」
5割本当5割嘘。
嘘をつくときの基本。

「ふぅん。やっぱり漣はもてるなぁ。」
ぼすっと音を立てながら、
シートに座り込む。

「怒んないでよ。教えてないんだから。」
「本当に、漣は誰にでも教えちゃうから、
みちるは心配ですっ!」

まるでお母さんのようなことを言う。

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