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青の水

第5章 香水。

「夕飯、家で用意してなかった?」
「・・・。あったけど、
 どうせ犬の餌になるから。」
「そう。」

家のご飯は、味がしない。
味が薄いわけではないのに、
味を感じられない。

麻基のは、すっごく美味しいのに・・・。

「どうぞ。」
「ありがとう。」
当たり前のやり取りに、
心がほわっとした。

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