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青の水

第7章 土曜日の朝。

「朝飯どうする?」
麻基が私の横をするりと通る。

おきた風を冷たく感じる。

「・・・いい。外で食べる。」
半分やけに言い放った。

「どうした?」
麻基が不思議そうな顔つきで私を見る。

「なんでもない。」
「なんでもなくないだろ?」

麻基が一歩ずつ近づいてくる。
私はそれに合わせて一歩ずつ後退した。

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