運命操作
第3章 運命捜査!
なんだかんだで約一ヶ月が過ぎ、体育大会前日。今度は全校生徒が校庭に揃い、当日の一連の流れを通して確認していた。今日は本番のように教室の椅子をそれぞれ持ってきて、自分の座る位置に並べて座っている。
休憩、という先生の一声に、生徒たちががやがやと話し始めた。何人かは集団を離れ、散っていく。
「まだあと三時間あるのかー。だるいな~」
梨花が水筒のお茶をぐっと飲み、言葉通りだるそうにうなだれた。うんうん、とあたし。
前の方に座る楓を呼ぼうと目をやると、ちょうど向こうも振り向いた。
「トイレ行ってくるけど行かない~?」
楓もお茶を飲んでいたようで、水筒の蓋を閉めつつ言った。
「あーそうだね。今行かないとしばらく行けないし、行こっか」
あたしたちは立ち上がり、いそいそと校舎へ歩き出す。校舎から出てきた人たちとすれ違いながら、靴箱へたどり着くと、靴を履き替えて階段へ向かった。
上の方まで行く人は少ないだろうと最上階のトイレに入る。案の定すんなり入れた。あたしが出ると、手洗い場で梨花が蛇口をひねったところであった。
あたしもその隣に立った時、学校靴独特のキュ、キュ、という音が聞こえた。
休憩、という先生の一声に、生徒たちががやがやと話し始めた。何人かは集団を離れ、散っていく。
「まだあと三時間あるのかー。だるいな~」
梨花が水筒のお茶をぐっと飲み、言葉通りだるそうにうなだれた。うんうん、とあたし。
前の方に座る楓を呼ぼうと目をやると、ちょうど向こうも振り向いた。
「トイレ行ってくるけど行かない~?」
楓もお茶を飲んでいたようで、水筒の蓋を閉めつつ言った。
「あーそうだね。今行かないとしばらく行けないし、行こっか」
あたしたちは立ち上がり、いそいそと校舎へ歩き出す。校舎から出てきた人たちとすれ違いながら、靴箱へたどり着くと、靴を履き替えて階段へ向かった。
上の方まで行く人は少ないだろうと最上階のトイレに入る。案の定すんなり入れた。あたしが出ると、手洗い場で梨花が蛇口をひねったところであった。
あたしもその隣に立った時、学校靴独特のキュ、キュ、という音が聞こえた。