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運命操作

第5章 捨てきれぬ想いとトラブルの火種

運ばれたのは、最近楓と親しくしていたあの男子生徒であった。楓と男子生徒が共に下校中、集団に襲われ、二人は激しい暴行を受けたという。その際楓は、男子生徒に庇われ、ほとんど無事であった。

だが、男子生徒の方は昏睡状態。救急車は楓が呼び、付き添いとして同乗したのである。

楓が無事だっただけでもあたしはほっとしているけど、楓のことを思うと手放しでは喜べない。なんて声をかけていいかわからず、口をつぐんでいた。





           第五章 完

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