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寝取られ漂流記

第7章 17歳春

「流石、茜。俺の彼女として出来た娘だ」


晃佑があたしの頭を撫でる。あたしは半分無視しながら制服を着直した。


「遅刻しちゃうよ?ご飯食べよ?」
「わかったよぉ」


晃佑はまるで構ってもらえない子供のように頬を膨らましながらも食事の席についた。


フレンチトーストに、牛乳。それだけ。
なんか晃佑っぽいざっくばらんとした朝食だ。


あたしはそれを食べながら、晃佑の方を見る。


「どした?」
「なんでもない」


平穏な感じがいい。


そんな事考えてたなんて言えない。


「そうだ茜、今日はこれつけて学校行こうか?」
「へ?」


晃佑が取り出したのは遠隔操作出来るローター。


晃佑の部屋はこういうのが平気で転がってたりするから見た事はある。
でも晃佑はあたしに対して使おうとしなかった。


「茜相手に使うのはまだ先」
なんて前に言ってた。


それも解禁するって事なんだ。

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