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寝取られ漂流記

第7章 17歳春

振動が止まる。


周りを見渡しても、こっちを見ている人はいない。


あたしにはけっこう大きな音に感じるけど、
周りからしたらそんな事ないのかも知れない。


そう思ってる間に、
また振動が始まる。


周りの視線がないと思ってしまったからか、
途端に一つの感情がこみ上げてくる。




物足りない!!




いつも晃佑のがくれる快感に比べたら
これくらいの快感は快感のうちに入らない。


もっと刺激が欲しい。


あたしの感情とは裏腹に、
送られてくる振動は、
あたしの虚しさを大きくするだけだった。


昼休み直前の授業になる頃には、
小さな刺激にはすっかり慣れてしまった。


もちろん刺激がない訳じゃない。
でもその刺激はあたしを満たす事はなく、
ただ高ぶらせる物。


もう我慢出来そうになかった。


そして昼休み、


あたしは晃佑の元に急いだ。

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