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寝取られ漂流記

第8章 17歳夏

会っても出来ない事が増えた。


男の晃佑はそれでも我慢出来るのかも知れないけどあたしはそんなの無理。


晃佑に会えば、自然と体が発情しちゃう。


「茜?」
「行かないで」


それが叶わない事は分かってる。
それでも晃佑だって我慢してる筈。
あたしが誘えば…………。


そう思ったのに晃佑はあたしの手首を掴むとスッと手を下ろさせた。


「戻らないと店長さんに迷惑だよ?」


そんな事は百も承知だ。
それでもこの思いは止められない。


でもいけないって頭で理解してるからか、
再び手を伸ばす事が出来ない。


俯いたあたしを晃佑が抱き締め上げた。
強引に立たされたあたしはどうしていいか分からず、そのまま晃佑の胸に飛び込む。


「ったく、そんな顔するなって。俺まで発情しちゃうだろ」


晃佑は抱き締めて、あたしの顔を見ないようにしながら、
そんな風に言ってくれた。

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