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寝取られ漂流記

第8章 17歳夏

晃佑は走って、ホテル街を抜け、駅前を抜けて住宅街に入った。
ここまでノンストップで走って来た晃佑の足が止まったのは、公園の前だった。
あたし達が走ってる間に日は殆ど沈んで、
空はもう暗くなっていて、遠くがまだ少しだけ明るいくらいだった。

「はぁ…………はぁ…………」


あたしは胸を抑えて息を吐き出す。
こんなに走ったの何時以来だろう。


晃佑も膝に両手を付いてに息をしている。


「悪い……悪い……流石にバレたら…………て思うとドキドキ……しちまってさ」
「なら……あんな所に……連れ込まないでよ」
「でも…………興奮したでしょ」


晃佑は体を起こすと、ニヤリと笑う。


あたしは正直まだ動けなくて、
そんな晃佑を顔だけ上げて見上げている。


「少し休んで行こうか」


流石にヤバいと思ったのか、
晃佑はあたしを公園の中に誘導した。

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