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寝取られ漂流記

第9章 17歳秋

「僕からも一つ聞いて良い?」
「なんですか?」
「なんで来てくれたんだい?しかも車にまで平然と乗ってくれたし」


そう聞かれたらやっぱりあたしも答える事は一緒だ。
やっぱりあたしとこの人は同じタイプの人間なんだなぁ。


「そう言う事だよ」


あたしが答える前に男は、そう呟いた。


「僕も君に僕と同じ匂いを感じたんだ。君を選んだのはそういう理由。間違ってなかったでしょ?」
「そう、ですね」


あたしは同意して窓の外を見る。


繁華街から少し外れた住宅街の中を車は走っていた。


どこに向かってるんだろう。
この人の家?


そんなあたしの思いとは裏腹に、
車は住宅街の中にある公園の傍に止まった。

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