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寝取られ漂流記

第11章 18歳春

注文を済ませると、
あたしは改めて男の子を見る。


カッコよくはない。
でもそれなりに整った顔立ちとその態度が相まって、
なんだかかわいく思える。


「それで、貴方の名前は?」
「彰人、です」
「いくつ?」
「今年、17です」


あたしの質問に緊張したまま答える彰人。
17って事はあたしより年下か。
年下の子って今まで経験ないなぁ。
そういうチャンスが無かったからなんだけど。


「それで、彰人君はお兄さんになんて言われてきたの?」


兄の名前は聞かない。
多分聞いても分からないから。


「その、お前はそんなんだから彼女も出来ないんだ。童貞捨てて来いって」


彰人君は小さな声で答える。
恥ずかしいんだろうなぁ。


ヤバい。


段々おいしそうに見えてきた。
この子いじめたい。


あたしは彰人君に見えないように舌舐めずりした。

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