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寝取られ漂流記

第13章 18歳秋

「別にその人の代わりが嫌だってわけじゃないよ」


彰人はバツが悪そうにベッドに腰を下ろした。
あたしも彰人の隣に座りなおす。


「でもさ、茜からはその人の思いを凄く感じるんだ。だったら他の男となんてしちゃいけないと思うんだよね」


いつからこんな事を考えていたんだろう。


晃佑と別れる時に決めた。
もう誰かを好きになるのは止めようって。
でもそれは晃佑をずっと思い続けるって事じゃなかった。
それなのに、あたしの中にはまだ晃佑がいる。
これじゃ、ダメなのに。


でも彰人に特別な感情がないわけじゃない。


今までいろんな事を一緒にしてきた彰人。
そんな彰人だからこそ気付いたんだと思う。


「茜さ、一度その人に会ってきたら?」


彰人はフッ切ってこいって言ってるんだろう。
これからの為にもそうしろって。


でもあたしの返事は決まってた。


「出来ないよ」

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