テキストサイズ

寝取られ漂流記

第13章 18歳秋

「どうして?」


彰人はあたしの肩を抱きながら聞いてくる。


「だって、会ったらまた思い出しちゃうもん」
「今だって思い出してるじゃん」
「そうだけど」


なんて言っていいか分からない。
でも会いに行くなんてダメ。


多分、晃佑にはもう新しい女がいる。
あの晃佑が半年も誰も女がいないなんてあり得ない。


そんな所にあたしが行ったら晃佑にも迷惑がかかる。


「なら俺の事思ってよ」


彰人の提案が理解出来ない。


「彰人の事?」
「俺、茜に言われるがままにここまできたよ。茜の望む事ならなんでもする。だからさ」


彰人の真剣なまなざしを見る。
それだけで彰人の思いが伝わってきた。


この子は真剣だ。


本気でこんな女の事を好きになってくれてる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ