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寝取られ漂流記

第14章 18歳冬

「ヤッたー」


彰人は、やりきったと言わんばかりに、
まだ汚れが少なそうな床に寝転がった。


あたしはそれを見下ろしながら、
最低限、制服を整えても見えちゃいそうな所だけを、
持ってきてたティッシュで拭き取る。


それが終わると、
いつ脱いだのか忘れた制服に袖を通した。


彰人はそんなあたしを尻目にずっと寝転がっていた。


「ねぇ、茜?」
「ん?」


声をかけながら上半身を起こす彰人。
あたしは逸らしていた視線を彰人に送った。


「この一年楽しかった?」


あれだけヤッた後なのに、
覚えてたんだ。


もう何時間も前の事だったのに。

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