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寝取られ漂流記

第14章 18歳冬

「まさか、答えないつもりじゃないよね?」


彰人はあたしの考えを先読みするように、
ニヤリと笑いながら言った。


「彰人、それずるい」
「何が?」


すっとぼけたような彰人にあたしは小さくため息を吐いた。


いろいろエッチな事は教えたけど、
あの初々しさはそのままにしとけば良かった。


「で、どうなの?」
「もう、分かってるくせに」
「うん。でも茜の口から聞きたいじゃん?」


ほんとにあの初々しい彰人のままの方が可愛かった。


でもまぁあのままだったら、
あたし飽きてたんだろうなぁ。


「楽しかったよ」


あたしは聞こえないくらい小さな声で答えた。
恥ずかしくて背を向けながら。

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