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寝取られ漂流記

第14章 18歳冬

彰人は勢いよく立ちあがったかと思うとあたしの背中を抱きしめた。


「ちょっと、汚れちゃうって」
「別にいいじゃん。もう着ないんだし」


まぁそうなんだけど、
まだこれ着て帰らないといけないんだけど。


「ねぇ、茜は大学に行ったら、また男探すの?」
「そりゃねぇ。あたしに男がいないとかありえなくない?」
「ありえない」


笑いながら答える彰人。
本当は何が聞きたいんだろう。


「彰人はこれからどうするの?」


何が聞きたいのか気になって、
あたしから問いかける。


「んー。茜がいなくなっちゃうから、他にエッチする相手くらいは欲しいかなぁ」
「彰人ならすぐに出来るよ」
「そうかな?」
「なんなら、気になる子を無理やりにでもヤっちゃえば?」
「今、茜以外に気になる子なんていないしー」


まるでいじけるみたいに言う彰人。
それでも別れないといけないって分かってる筈。


でも、だからこそ言っておきたかったのかも知れない。

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