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寝取られ漂流記

第15章 19歳春

部屋の中に居たのは、男の人が八人に、女の人が二人。
あたしは部屋の真ん中のソファに座らせられると、
周りを囲うようにして男の人達が座った。


「へぇー。太一の言う通り、可愛い子じゃん」
「しかも胸も大きめだし」
「足細いなー」


まるで品定めするかのように好き勝手に色々言われる。


まったく何の説明もなくて、
何がなんだか分からない。


「はいはい、品定めは終わり」
「困惑してんじゃんかー」


男達の輪の中に割って入るようにして、
女の人二人が、あたしを挟むようにして座った。


「ごめんねー。こいつら、そういう目でしか女の子みないからさー」
「全然意味分かんないよねー」


焼かれた肌を見せつけるような薄着の人と、
反対に肌は白めでハーフっぽい人。


なんか、あたし凄く場違いな気がする。

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