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寝取られ漂流記

第16章 19歳夏

「茜ちゃん最後のジャンケン、目瞑ったでしょ?」
「そう……ですけど」
「あの時ね、由美は手を変えたんだよ」


そんなぁ。
じゃああたしがちゃんと目を開いてジャンケンしてたら、
まだあの勝負は負けてなかったって事?


「茜ちゃんまったく気付かなかったし、ってまぁ目を瞑ってたんだから当たり前なんだけど。だから俺だけは茜ちゃんの相手しようと思ってさ」


それでキスを。
うー。由美さんには後で文句言ってやるー。


「どうせそんな事だろうと思った」
「へ?」


あたしは男に向けていた視線を回して目を丸くする。
あたし達はいつの間にか、さらに二人の男に囲まれていた。


「独り占めはダメだろ?」
「げっ、お前らどうして?」


男もバレるとは思ってなかったらしく驚いたような声を上げた。


「お前が優しそうに茜ちゃん連れて行くんだもんよ。隠れて二人でする気なんじゃないかと思ってさ」
「抜け駆けはさせないよ」


男達はニヤリと笑うと、
服を脱ぎ始めた。

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