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寝取られ漂流記

第17章 19歳秋

早紀さんは、ロータリーに入ってきた赤いスポーツカーに乗り込んだ。
運転するのはやっぱり男。


彼氏かな。
早紀さんに限ってただの友達って事はないだろうし。


「なんだか楽しくなってきちゃった」
「由美さんなんだか生き生きしてますね」
「楽しいもん」


走りだすスポーツカーに合わせてアクセルを踏む由美さんに、
あたしは少し呆れてきた。
ここまでしなくてもいいんじゃないかって思う。


早紀さんにだって彼氏くらい出来るだろうし、
サークルでの旅行よりも優先するのだって分かる。


もしかしたら彼氏に負い目を感じているのかも知れない。
他の男と、しかも複数の男とエッチしてるなんて知ったら、
普通は良い顔はしないだろう。


もし同類の人なら別だけど。
それでも彼女だって思ったら嫌なんじゃないかな。

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