テキストサイズ

寝取られ漂流記

第18章 19歳冬

「こんばんは」


あたしが待ち合わせ場所のカフェで待っていると、
向かいの席に今日の待ち合わせ相手らしい男が座った。
不思議なメールをくれた人。
どんな人かと思ったら、
見た目は真面目そうなサラリーマン風の男だった。


四、五十代くらいの男は普通なら結婚して子供がいてもおかしくない。
メールには未婚と書かれていたけど、
あたしを騙す為に嘘が書かれてたって事だってある。
別にその事自体には何の感情も抱かなかった。


少しくたびれた感じのする服は、
哀愁漂うって言葉が似あいそうな感じだ。


「こんばんは。さっそく行きましょうか」


前置きとか面倒ですぐにホテルに誘う。
この後は別に約束もないけど、
出来る事なら早く終わらせて眠りたい。


それにホテルについてもしばらくは時間がかかるだろう。
この男からのメールはそんな内容だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ