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寝取られ漂流記

第19章 20歳春

「今日もありがと」
「どういたしまして」


駅まで送ってくれた大輔にお礼を言うと、
駅の外に向かって歩きだした。


今日はお金の事でお世話になったお礼に、
珍しくあたしがお金を払った。


大輔は「そんな事しなくていい」って言ったけど、
最後には渋々了承してくれた。


途中でスーパーに寄ってから帰路につく。


生活費を少しでも安くする為に、
一人暮らしをしだしてからはちゃんと自炊してる。
特に自分でお金を出すようになってからは、
出来るだけ安くておいしいご飯を作るように意識してる。


スーパーの袋を片手に、
マンションの自分の部屋の前まで来る。


「大人しくしろ!」
「え?」


急に何かが腰に当たった感覚と野太い声に、
あたしの身体は固まってしまった。

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