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寝取られ漂流記

第19章 20歳春

「茜?」


目から涙が出るほど笑ったあたしに、
彰人は急に呼びかける。


「んっんんんっ///」


振り向いたあたしの唇を奪うと、
慣れた様子で舌が入ってくる。
久し振りの感覚。
その感覚に身を任せるように目を閉じて、
自分からも舌を絡める。


しばらく舌を絡め合った後、
唇を離した彰人は、さっきのあたしみたいに笑いだした。


「やっぱり茜だ」
「どういう意味?」
「あれだけ咄嗟に唇奪って、自分からも絡めてくるなんて茜くらいのもんなの」
「そんなに笑う事ないじゃん」


笑い続ける彰人にあたしは唇を尖らせて顔を背ける。


「ごめんごめん」


彰人はあたしの脇の下に腕を回すとゆっくり立ち上がって、
あたしの身体を少し持ち上げる。


そのまま二人でベッドに座り込むと優しく押し倒してきた。

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