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寝取られ漂流記

第19章 20歳春

「茜の中、やっぱり凄い締めつけてくる。この感覚だよ、この感覚」


彰人もあたしと同じような事を感じてくれてるのかな。
高ぶった声で、独り言のように呟く。


「彰人、突き上げて?」
「茜、たっぷりイカせてあげるね」


彰人が下からあたしを突きあげる。
あたしはその衝撃に、たった一回突かれただけで身体を仰け反らせた。


この電流が流れるような感覚。
他では味わえなかったあたしの悦び。
たまんない。


「茜、大丈夫?」


あたしの反応に驚いたのか、心配そうにあたしを見上げる彰人。
あたしは仰け反った身体を戻し、彰人を見下ろす。


「彰人も優しくなっちゃったねぇ?違うでしょ?」


今のあたしはどれだけ冷酷な顔をしているんだろう。
あたしの望む彰人はこんなんじゃない。
あたしが教え込んだ彰人はこんな心配そうな顔をしない。

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