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寝取られ漂流記

第20章 20歳夏

彰人は本当にあたしを置いていってしまった。
あたしは店の隣の絵里さんの家に案内されると、
食卓の椅子に座るように言われた。


「何か飲む?コーヒーとお酒くらいしかないけど」
「じゃあコーヒーで」
「ちょっと待ってね」


コーヒーを入れる準備をする絵里さんを視線で追う。
腰まであるストレートの黒髪に、
お店用に着ているドレス。
当たり前だけど胸元が強調されてて、
そうじゃなくてもかなり大きい方だと思う。
そのドレスから伸びる生足は、
男達の視線を誘う事は間違いないほどスラっとしている。
年齢的にはあたしより一回り近く上だろうけど、
20代前半って言われたら納得してしまいそうなくらいにも思う。


「お待たせ」
「ありがとうございます」


絵里さんはあたしの前のテーブルにコーヒーを置くと、
自分の分のカップを手にあたしの正面に座った。

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