寝取られ漂流記
第20章 20歳夏
「で、何回したんです?」
腰を下ろして落ち着いた絵里さんに、
あたしは単刀直入に聞いた。
絵里さんは、少し驚いたような表情を見せたが、
スッと落ち着いた表情になる。
「昔から知り合いではあったけどそういう関係になったのは去年の春先から。彼はこっちになかなか来ないからまだ数える程よ」
「あっさり認めるんですね」
「だって貴女は気付いてるんでしょ?だったら隠しても仕方ないわ」
さらっと答える絵里さん。
あたしにも怒る権利はない。
だって去年の春先って事はあたしと別れてから。
この一年、彰人が他の女に手を出さない訳がない。
絵里さんもその一人だと思った。
「貴女の事はよく聞かされていたわ。だからさっき貴女に会った時すぐに分かったの。この子が茜ちゃんだって」
どこか清々しさすら感じる絵里さん。
なんでこんな風に出来るんだろう。
目の前にいるのは、
女のとしての敵。
そして彰人はあたしを選んでる。
絵里さんからしたら憎き相手と言ってもおかしくないと思う。
でも絵里さんにそんな感じはなくて、
優しい視線をあたしに向ける。
腰を下ろして落ち着いた絵里さんに、
あたしは単刀直入に聞いた。
絵里さんは、少し驚いたような表情を見せたが、
スッと落ち着いた表情になる。
「昔から知り合いではあったけどそういう関係になったのは去年の春先から。彼はこっちになかなか来ないからまだ数える程よ」
「あっさり認めるんですね」
「だって貴女は気付いてるんでしょ?だったら隠しても仕方ないわ」
さらっと答える絵里さん。
あたしにも怒る権利はない。
だって去年の春先って事はあたしと別れてから。
この一年、彰人が他の女に手を出さない訳がない。
絵里さんもその一人だと思った。
「貴女の事はよく聞かされていたわ。だからさっき貴女に会った時すぐに分かったの。この子が茜ちゃんだって」
どこか清々しさすら感じる絵里さん。
なんでこんな風に出来るんだろう。
目の前にいるのは、
女のとしての敵。
そして彰人はあたしを選んでる。
絵里さんからしたら憎き相手と言ってもおかしくないと思う。
でも絵里さんにそんな感じはなくて、
優しい視線をあたしに向ける。