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寝取られ漂流記

第21章 20歳秋

「ちょ、彰人?」
「ショーくらい見よ?後からいくらでも出来るんだからさ」


彰人はそう言って囁くと、
あたしを置いてステージの近くに向かっていく。
こんなとこに放置ってどういうつもりなんだろう。
しかも中途半端にその気にさせた後だから余計に性質が悪い。


火照った身体を抑えるようにして、
ぼんやりとステージに目を向ける。
ステージでは身体のラインを強調するような薄めの服を着た女性が腰をくねらせている。


なんか見た事ある人だ。
AVはほとんど見た事ないけど、
彰人があたしと別れている間に手に入れたらしい何本かが、
部屋にあるのは知ってる。
一緒に観たりした事はないけど、
そのDVDのパッケージの一つに写っていた気がする。


もしかして彰人は今日このイベントがある事を知っていたのかも知れない。
こういう所って男性だけで入ると高額になるって言うし、
それであたしを連れて来たのかも。


なんか、










虚しい。

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