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寝取られ漂流記

第4章 16歳秋

暫く雅章君と二人で電車に揺られてから駅に降りる。驚いた事に雅章君も同じ駅みたいで一緒に降りた。


二人っきりって考えると少し気まずい。


「なぁ?」
「何?」


黙って歩くあたしに、雅章君が声を掛けてくる。


「由井の連絡先聞いていいか?」


そういえば雅章君、聞いてなかったんだ。でも何となく、雅章君のキャラだったらそうかも。


「いいよ」


あたしは由井の連絡先を雅章君に教えて、その日は別れた。

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