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寝取られ漂流記

第4章 16歳秋

「少しは落ち着いた?」


暫くして漸く口を開いてくれた雅章君。その表情は優しく、まるで俊哉みたいだった。


「辛かったよな。こんな事になって」
「うん」
「あんま思い詰めんな」
「うん」


また気を使わせてる。


ダメ。


これじゃあ、また。


「茜?」
「ん?」
「俺が忘れさせてやるよ。何もかも」


あたしは雅章君に抱き締められ、唇を奪われる。


あったかいキス。


ついさっきまで相手は俊哉だった。それが雅章君に代わっただけ。


あたしは目を閉じて雅章君を受け入れた。

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