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寝取られ漂流記

第4章 16歳秋

「んっ///」


俊哉以外との初めてのキス。


優しく優しく包み込んでくれるようなキス。
俊哉にしか出来ないなんて思ってたキス。


今は雅章君とキスしてるのに頭の中に浮かぶのは俊哉の事ばかり。


あたし、フラれちゃったのにね。


「ごめん」


あたしは雅章君の胸板を押して離れる。


今、あたしは雅章君に俊哉の変わりを求めてた。


雅章君がどんな気持ちであたしにキスしてくれたかなんてあたしには分からないけど、こんな気持ちで受け入れて良い筈がない。


「茜、俺」


悲しそうな顔をする雅章君。


違う、雅章君が悪いんじゃない。
悪いのはあたし。


あたしだよ。

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