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寝取られ漂流記

第4章 16歳秋

「今、違う男にフラれたばっかの女になにしてんだってな」


雅章君が自虐的に笑う。


雅章君がそんな表情することなんて何もない。


「違うの。あたし雅章君の事、俊哉と比べちゃってて。だから」


雅章君はあたしの言葉を遮るように再びあたしを抱き締める。


「いいんだ。今はまだアイツの代わりでいい」


耳元で囁かれるだけでゾクッとしちゃう。


でもそんな事。


「今度は逃げんなよ?」


雅章君はそんなあたしの気持ちを知ってか知らずか再びあたしの唇を奪った。

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