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寝取られ漂流記

第6章 16歳冬その2

「はぁ」


それでもあたしは今、学校に向かう電車に乗っていた。


普段はあまりあたしの事に干渉してこないお母さんも、
流石に理由も言わずに一週間も学校に行かない娘を放っとけなかったみたいで、
理由が言えないなら今日から行くようにって急かされた。


サボろうかとも思ったけど、これ以上逃げていても仕方ないと覚悟を決めて電車に乗った。


なのに、
よりによってこんな日に、


痴漢にあってる。


そんなに混んでる訳でもないのに、
上手く周りから見えないようにあたしのお尻を触ってる。


それがリーマンとかだったら声上げれば終わりなんだけど。


その痴漢はうちの学校の制服着てる。

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