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寝取られ漂流記

第6章 16歳冬その2

痴漢から解放されるとすぐに駅に着いた。


多分、痴漢はちゃんと分かってたんだろう。
うちの生徒なら降りる駅も分かってた筈だし。


それでもこのままじゃ学校に行けない。
雅章に会う前になんとか体を鎮めないと。


幸いまだ学校が始まるまでには時間がある。


今からなら自分で慰めても間に合う。


あたしは駅のトイレに駆け込んだ。


もちろんこんな場所でした事なんてない。
出来るだけ声を上げないようにしないと。


あたしは一番奥の個室に入ると扉を閉める。


「っと」
閉まる直前に聞こえた声と、ドアに挟まる足に驚く。


あたしの制御を離れたドアは、足を挟んだ人によって開けられる。


「降りてすぐってもしかして一人でする気?」


ドアから顔を覗かせたのは知らない男。


ここが女子トイレとか、そんな事はいい。


でもあたしは男の姿に理解してしまった。
この人があたしを痴漢した人だと。


男はうちの制服を着ていた。

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