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寝取られ漂流記

第6章 16歳冬その2

目が点になってしまっただろうあたしに先輩は目線を合わせるようにしゃがんだ。


「そいや、まだ名前言ってなかったね。俺、晃佑。宜しくね?」


「あ、はい」


マイペースな先輩、晃佑先輩にあたしはやっぱりまだ付いていけない。


「んじゃ少し俺の話聞いてね?」


確認されても他にどうする事も出来ないあたしは頷くしかない。


「俺、体育倉庫で茜ちゃんが雅章とヤってるの見ちゃってさ。で、茜ちゃんなら俺と付き合えそうだなって思っちゃったんだよね。だから茜ちゃんの事調べて、昨日から茜ちゃんが乗る駅で待ってた。で今日見つけた茜ちゃんを痴漢して興奮させて、で今に至る。理解した?」


晃佑先輩はこれならどうだと言わんばかりに聞いてくるけど、やっぱりあたしには理解出来ない。


でも色々聞いているうちに頭の中は落ち着いてきた。


「あたしと付き合えそうって?」
「んー。言葉にすると難しいんだけどさ。茜ちゃんから俺と同じ匂いを感じたんだよね」
「同じ匂い?」
「そ、変態の匂い」


変態の匂いって。
確かにあの時のあたしは乱れてたけど。


「今日痴漢してみてもやっぱり感じたんだよね。茜ちゃんもっとしてほしいって顔してた」
「その為にわざわざ痴漢を?」
「うん。まぁ最初の印象付けにもちょうどいいかなって」


確かにインパクトはあるかもだけど印象は最悪だと思うんだけど。

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