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寝取られ漂流記

第6章 16歳冬その2

「でさ、茜ちゃんこれからどうする?まだ時間あるけど」
「これからって」
「いや、ここで一人でするか、俺とするか、我慢して学校行くか。思い付くのはこの三択かな」


やっぱりマイペースな晃佑先輩。


先輩を見ていると雅章の事で悩んでた自分が馬鹿みたいに思えてくる。


「ここで叫ぶってのもありますよ。そしたら先輩は警察に捕まります」
「そりゃ困るな。ここまでしたんだし、せめて茜ちゃんとヤってから捕まりたい」


やっぱり先輩はマイペースだ。


あたしの答えは殆ど決まってる。
でも、その前に一つだけ確認したかった。


「晃佑先輩、あたしはまだ雅章の彼女です。それでもいいですか?」


雅章はそんな風には思ってない。
それにあたしも。


ただ、これで諦めるような人ならあたしを雅章から救いだしてはくれないと思った。


「いいね、それ。これで茜ちゃんを惚れさせたら寝取りじゃん。すげー興奮する」
「なんですか、それ」


あたしは思わず吹き出してしまった。
先輩の返事はやっぱりマイペースで、そんな先輩になら抱かれてもいいって思えた。

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