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?…好き…?

第10章 退院…

会いたい…
早く会いたい…
どうして、こんなにも、そう思うのだろう…
どうして…
今は、とにかく仕事だ。
ただひたすら、業務をしていく。
仮眠時間だ。
眠れない…
もう、日付は変わっている。
今日だ…
彼女は退院するんだ…
眠っておかなければ…
夜勤が明けたら、彼女の入院している病院に、行くのだから…
無理矢理目を閉じた
少しだけ…
うとうとしてきた…
どうにかこうにか…
眠りに入ってゆく…
だが…
眠りが浅いのだろうか…
ふとした瞬間目が開く…
夢を見ている様な感じだ…
眠りと現実との狭間で、何が本当かも分からなくなる…
明日、いや、今日…
彼女に、会うんだよな…
ダメだ、仕事に差し支えてしまう。
眠らなくては…
なんとか、多少は眠ることが出来た。
仮眠から仕事に戻る。
あと6時間で勤務終了だ…
ただひたすら、仕事をこなす。
頭と身体が、別々なことをしているかの様に感じる。
それなりに、仕事はしているが、頭の中は、彼女のことで、いっぱいになっていた…
もうすぐ、夜が開ける…
仕事をしながら、カウントダウンしていた。
あと4時間…
2時間…
1時間…
もうすぐだ。
もうすぐ夜勤が終わる…
あと30分。
残り10分…
5分…
夜勤を一緒にした人達からの、お疲れ様でした、の声。
終わった。
やっと終わった。
いつもより疲れた気がする。
いつもよりずっと長く感じた…
だが、いざ終わってみると、今日これから、いったいどうしたらいいのか、どうなるのか、分からなかった。
ホントに…
デート…
するのかな…
やっと退院なのに…
彼女だって…
俺なんかの顔見るより…
子供の顔見たいんじゃないのかな…?
早く、家でくつろぎたいんじゃないのかな…?
でも…
会いたい…
ただ…
会いたい…
だけど…
彼女…
ホントに…
どういうつもりなんだろう…
えっ○…
…?????…
彼女…
手術したんだぞ…
昨日まで…
彼女の左胸には…
管が入ってたんだぞ…
彼女の…
お腹には…
……………

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