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Pour mon cher -涙の先に-

第64章 卒業 Ⅱ

一旦、中庭に並ばされた俺達。

軽い担任の話の後解散。

後はそれぞれ帰っても良し、別れを惜しんでも良しっていう自由行動。



最後だし。

東と少し話でもするか。




‥‥が。





東は既にすんげー人の群れに囲まれてて近寄れず。

ていうか、あの群れに近寄りたくない。




でも、気付くと俺の周りにも人だかりが出来てて。


「写メいいですか!?」

「ずっと憧れてました」


て言葉が飛び交う。



東は1人1人丁寧に対応してたけど俺は無理。


知らない奴に優しく出来るほど紳士じゃねーし。




「ごめん、急いでるから」




適当にその場を切り抜け人混みから抜け出すと不意に




「相変わらず人気があること!」



フッ!と笑いながら俺に兄貴の彼女


愛が言葉を投げ掛けた。









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