テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第64章 卒業 Ⅱ

「何言ってんの?

俺のは直ぐ分かるし。」



愛は完全、ポッカーンとした顔。



‥はぁ。


流石だよ。


気付かないって予想した俺を最後まで裏切らないのな。




「薔薇の真ん中、触ってみ?」



愛は怪訝そうな顔しながら2つの薔薇の中心部分を指で探って。



お。気付いたのか?



はっ!とした顔で俺の目をじっと見る。




「ボタン‥‥?


これって‥・」






ここで、もし‥。



このボタンが“第2ボタン”と言ったら。



君は困る?


怒る?




それとも





喜ぶ?





どれ?

なんて想像しつつ







「友情と幸せの“第4ボタン”


大事にしろよ?」






本当に最後の嘘をついた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ